モラリア
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『モラリア』[1][2](モーラーリア[3]、羅: Moralia、古希: Ἠθικά, Ethiká)は、ローマ帝国期ギリシアのプルタルコスの著作集。『倫理論集』とも訳される[1]。
『饒舌について』『似て非なる友について』『食卓歓談集』など78篇からなる[3]。随筆から対話篇、学術論文まで多岐にわたり[2][3]、分野は哲学・倫理学・自然学・動物学・教育・宗教・政治・弁論術・歴史・好古などに及ぶ[1][2][3]。言語は古代ギリシア語。
『モラリア』として編纂したのはプルタルコス自身でなく後世の学者である[1]。伝来の過程で、一部の篇は摘要が作られ原作と置き換えられた[2]。偽書も含まれる[2](偽プルタルコス)[4]。
ルネサンス期、ラテン語訳付きのステファヌス版や[2]、アミヨによるフランス語訳が出版された[3]。『英雄伝』に次いで広く読まれ、モンテーニュ『エセー』などに影響を与えた[1]。
構成
[編集]訳題は西洋古典叢書に基づく。
- 1巻
- 子供の教育について
- どのようにして若者は詩を学ぶべきか
- 講義を聴くことについて
- 似て非なる友について――いかにして追従者と友人を見分けるか
- いかにしてみずからの徳の進歩に気づきうるか
- 2巻
- いかに敵から利益を得るか
- 多くの友をもつことについて
- 運について
- 徳と悪徳
- アポロニオスへの慰めの手紙
- 健康のしるべ
- 結婚訓
- 七賢人の饗宴
- 迷信について
- 3巻
- 王と将軍たちの名言集
- ローマ人たちの名言集
- スパルタ人たちの名言集
- スパルタ人たちの古代の慣習
- スパルタ女性たちの名言集
- 女性たちの勇敢
- 4巻
- ローマ習俗問答
- ギリシア習俗問答
- ギリシア・ローマ対比史話集
- ローマ人の運について
- アレクサンドロスの運または徳について(全2部)
- アテナイ人の名声は戦争によるか知恵によるか
- 5巻
- イシスとオシリスについて
- ピュティアをめぐる対話篇
- デルポイのΕについて
- ピュティアは今日では詩のかたちで神託を降ろさないことについて
- 神託の衰微について
- 6巻
- 徳は教えられるか
- 倫理的徳について
- 怒りを抑えることについて
- 心の平静について
- 兄弟愛について
- 子供への情愛について
- 悪は、それだけで不幸を招くのに十分であるか
- 魂の病は身体の病よりも悪いか
- お喋りについて
- 詮索好きについて
- 7巻
- 富への愛好について
- 気弱さについて
- 妬みと憎しみについて
- 妬まれずに自分をほめることについて
- 神罰が遅れて下されることについて
- 運命について
- ソクラテスのダイモニオンについて
- 追放について
- 妻への慰めの手紙
- 8巻
- 食卓歓談集(全9巻)
- 9巻
- エロス談義
- 情話五題
- 哲学者はとくに権力者と語り合うべきことについて
- 教養のない権力者に一言
- 老人は政治活動に従事するべきか
- 政治家になるための教訓集
- 独裁政治と民主政治と寡頭政治について
- 10巻
- 借金をしてはならぬことについて
- 十大弁論家列伝
- アリストパネスとメナンドロスの比較論概要
- ヘロドトスの悪意について
- 11巻
- 哲学者たちの自然学説誌(全5巻)
- 自然学的諸問題
- 12巻
- 月面に見える顔について
- 冷の原理について
- 水と火ではどちらがより有益か
- 陸棲動物と水生動物ではどちらがより賢いか
- もの言えぬ動物が理性を用いることについて
- 肉食について(全2部)
- 13巻
- 1部
- プラトン哲学に関する諸問題
- 『ティマイオス』における魂の生成について
- 『ティマイオス』における魂の生成について<摘要>
- 2部
- ストア派の自己矛盾について
- ストア派の人々は詩人たちにより不合理なことを語っていること<摘要>
- 共通観念について――ストア派に答える
- 1部
- 14巻
- エピクロスに従っては、快く生きることは不可能であること
- コロテス論駁
- 『隠れて生きよ』について
- 音楽について