コンテンツにスキップ

カルロス・ロドン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カルロス・ロドン
Carlos Rodón
ニューヨーク・ヤンキース #55
ニューヨーク・ヤンキース時代
(2025年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州マイアミ
生年月日 (1992-12-10) 1992年12月10日(33歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 MLBドラフト1巡目
初出場 2015年4月21日
年俸 $27,000,000(2024年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

カルロス・アントニオ・ロドン(Carlos Antonio Rodón, 1992年12月10日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。MLBのニューヨーク・ヤンキース所属。愛称はロス(Los)[1]。

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

2011年のMLBドラフト16巡目(全体491位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名されたが、この時は入団せずにノースカロライナ州立大学へ進学した。

進学後は初年度の2012年から17試合に登板して9勝0敗、防御率1.57、114.2イニングを投げて135奪三振といきなり主戦投手にのし上がる。また、この年は全米アマチュア野球の最優秀選手に贈られる賞であるゴールデンスパイク賞の最終候補にも挙げられた[2]。

2013年には第39回日米大学野球選手権大会のメンバーとして訪日している。

プロ入りとホワイトソックス時代

[編集]
シカゴ・ホワイトソックス時代
(2016年4月29日)

2014年のMLBドラフト1巡目(全体3位)でシカゴ・ホワイトソックスから指名され、7月11日に契約を結んだ[3]。この年は傘下のマイナー3球団(ルーキー級アリゾナリーグ・ホワイトソックス、A+級ウィンストン・セイラム・ダッシュ(英語版)、AAA級シャーロット・ナイツ)合計で9試合に登板して防御率2.92、24.2イニングで38奪三振だった。

2015年は開幕をAAA級シャーロットで迎えた。4月20日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[4]。翌21日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビュー[5]。以後、ルーキーながら先発ローテーションの一角で投げ、3試合のリリーフ登板を含む26試合に登板した。勝ち星は9勝止まりだったが、防御率3.75、投球イニング139.1イニングとほぼ同等の139奪三振を記録するなど、高い潜在能力を発揮した[6]。

2016年、28試合に先発登板して規定投球回に達した。防御率4.04は前年より少し悪化し、勝ち星9勝も前年と同数だった[6]。WHIPと与四球率を下げつつ奪三振率は向上させたなど、課題の制球力面は改善されたが、代わりに被本塁打が倍増してしまった[6]。9月30日のミネソタ・ツインズ戦では初回先頭打者から7者連続奪三振を記録(アメリカンリーグタイ記録)。

2017年は12試合に先発登板して2勝5敗、防御率4.15、76奪三振を記録した[6]。

2018年は15試合に先発登板して6勝8敗、防御率4.18、90奪三振を記録した[6]。

2019年は5月に左肘のトミー・ジョン手術を受けたため[7]、残りのシーズンは全休となった。この年は5月1日までの7試合に登板して3勝2敗、防御率5.19、46奪三振を記録した[6]。

2020年は4試合(先発2試合)に登板して勝星なしの2敗、防御率8.22、6奪三振と自己最悪の成績となった[6]。また、ポストシーズンのロースターにも名を連ねてワイルドカードシリーズ(英語版)第3戦にてコディ・ホイヤーの後を受けて5番手として登板し、ポストシーズン初登板を果たした(この試合ではアウトを1つも奪えず、2失点。なお、チームもオークランド・アスレチックスに1勝2敗で敗れてシリーズ敗退)[6][8]。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[9]。

2021年2月1日にホワイトソックスと1年総額300万ドルで再契約した[10]。4月14日のインディアンス戦でノーヒットノーランを達成した。投球数は114球、9回に1死球を出すまでは完全試合。結果は8-0[11]。7月4日に選手間投票で自身初となるオールスターゲームに選出された[12]。最終的に24試合に先発登板して13勝5敗、防御率2.37、185奪三振を記録した[6]。オフの11月3日にFAとなった[13]。

ジャイアンツ時代

[編集]

2022年3月14日にサンフランシスコ・ジャイアンツと2年総額4400万ドルの契約を結んだ[14]。内訳は2022年が2150万ドル、2023年が2250万ドルとなっており、2022年オフに契約を破棄してFAになれるオプトアウトの権利が付く[15]。この年は31試合に先発登板していずれも自己最多となる14勝(8敗)、237奪三振を記録した[6]。また、防御率は2.88だった[6]。オフにオプトアウトの権利を行使してFAとなった[16]。ジャイアンツからはクオリファイング・オファーを提示されたが、これを拒否した[17]。11月16日、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票結果が発表となり第6位に選出された[18][19]。

ヤンキース時代

[編集]

2022年12月22日にニューヨーク・ヤンキースと6年総額1億6200万ドルの契約を結んだ[20][21]。内訳は契約金500万ドル、2023年の年俸が2200万ドル、2024年から2028年までが2700万ドルとなり、全球団に対するトレード拒否権が含まれる[21]。

ヤンキース移籍1年目となる2023年は、左前腕痛と背筋痛でシーズン初登板が7月7日まで遅れて[22][23][24]、同年は14試合に先発登板にとどまり、前年とは一転して3勝8敗と負け越した[6]。その他の成績は防御率6.85、64奪三振だった[6]。

2024年は32試合に先発登板して2年ぶりに2桁勝利をクリアする16勝(9敗)、防御率3.96、195奪三振を記録した[6]。また、ポストシーズンのロースターにも名を連ねてロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズなど計4試合に登板したが1勝2敗と負け越してしまい、首脳陣の期待に応えることができなかった[6]。

2025年はいずれもキャリアハイを更新する33試合の先発登板で18勝(9敗)、203奪三振を記録した[6]。また、防御率は3.09を記録した[6]。オフに左肘の骨棘除去手術を受けた[25]。

2026年は前年の手術の影響で負傷者リストで開幕を迎えた[26]。

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]
年

度
球

団
登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
ホ
丨
ル
ド
勝

率
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
2015 CWS 26231009600.600607139.11301171081397063583.751.44
2016 282800091000.474715165.017623543616811182744.041.39
2017 12120002500.28629769.164123103764035324.151.37
2018 20200006800.429511120.2971555112904061564.181.26
2019 770003200.60015834.23341701465022205.191.44
2020 420000200.000357.291301610778.221.57
2021 242411013500.722534132.2911336181857039352.370.96
2022 SF 313110014800.636710178.013112520323710059572.881.03
2023 NYY 14140003800.27328664.165152804649051496.851.45
2024 323200016900.640736175.015731570101953281773.961.22
2025 333300018900.667789195.11322273092034074673.091.05
2026 16160007300.70034084.15173802913030252.671.06
MLB:12年 2472423101007500.57157181366.1113616651556715006836045573.671.21
  • 2026年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

ポストシーズン投手成績

[編集]
年

度
球

団
シ
リ
|
ズ
登

板
先

発
勝

利
敗

戦
セ
|
ブ
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
|
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
2020 CWS ALWC 1000030.01021000022----
2021 ALDS 11010142.230201300226.75
2024 NYY ALDS 11010183.271000710449.82
ALCS 221004110.2811001500332.53
WS 11010163.1630003004410.80
2025 ALWC 11000256.041301610334.50
ALDS 11000162.1612112006623.14
出場:4回 8713013328.23571023362024247.53
  • 2025年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]
年
度
球
団
投手(P)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2015 CWS 26319021.000
2016 2851110.941
2017 1227001.000
2018 2031210.938
2019 701001.000
2020 401001.000
2021 243520.800
2022 SF 3139001.000
2023 NYY 1402001.000
2024 32410001.000
2025 331012001.000
2026 162711.900
MLB 247359653.963
  • 2026年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

[編集]

記録

[編集]

背番号

[編集]
  • 55(2015年 - 2021年、2023年 - )
  • 16(2022年)

代表歴

[編集]

脚注

[編集]
  1. ↑ Sox Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月30日閲覧
  2. ↑ “N.C. State’s Rodon named Golden Spikes Award finalist”. Newsobserver.com (2014年3月28日). 2015年8月23日閲覧。
  3. ↑ “White Sox take lefty Rodon with third pick” (英語). MLB.com (2014年7月11日). 2015年8月23日閲覧。
  4. ↑ “White Sox starting Carlos Rodon like they started Chris Sale: In bullpen” (英語). CBS Sports (2015年4月20日). 2015年8月23日閲覧。
  5. ↑ Chris Cwik (2015年4月22日). “Rodon shaky in MLB debut as White Sox lose 2-6 to Indians.” (英語). sports.yahoo.com. Yahoo Sports. 2015年8月23日閲覧。
  6. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 MLB公式プロフィール参照。2025年9月30日閲覧。
  7. ↑ Scott Merkin (2019年5月13日). “Rodon to have Tommy John surgery this week” (英語). MLB.com. 2020年12月23日閲覧。
  8. ↑ “2020 American League Wild Card Series (ALWC) Game 3, White Sox at Athletics, October 1” (英語). Baseball-Reference.com. 2025年10月1日閲覧。
  9. ↑ “White Sox Non-Tender Nomar Mazara, Carlos Rodon” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年12月2日閲覧。
  10. ↑ Scott Merkin (2021年2月1日). “Rodón, White Sox agree on 1-year deal” (英語). MLB.com. 2021年2月2日閲覧。
  11. ↑ ロドンが無安打無得点試合 Wソックスの28歳左腕共同通信2021年4月15日
  12. ↑ Sarah Langs and Thomas Harrigan (2021年7月11日). “Your 2021 MLB All-Stars by position” (英語). MLB.com. 2021年7月13日閲覧。
  13. ↑ “160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2021年11月3日). 2021年11月5日閲覧。
  14. ↑ “Carlos Rodón Giants deal”. MLB.com. 2022年3月14日閲覧。
  15. ↑ “Giants To Sign Carlos Rodon” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年3月14日閲覧。
  16. ↑ “Carlos Rodon Opts Out Of Contract” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年11月7日閲覧。
  17. ↑ “Two Players Accept Qualifying Offer; 12 Players Decline” (英語). mlbplayers.com (2022年11月6日). 2022年11月14日閲覧。
  18. ↑ 全米野球記者協会(BBWAA)から2位票が3、3位票が1、4位票が4、5位票が7の計30ポイントを獲得。
  19. ↑ “Marlins’ Sandy Alcantara rolls to unanimous victory in Cy Young race” (英語). BBWAA – Baseball Writers' Association of America (2022年11月16日). 2022年11月17日閲覧。
  20. ↑ “Yankees Sign LHP Carlos Rodón” (英語). MLB.com (2022年12月21日). 2022年12月22日閲覧。
  21. 1 2 “Yankees Sign Carlos Rodon To Six-Year Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年12月22日閲覧。
  22. ↑ Carlos Rodon to start season on IL, latest hit to Yankees rotation ESPN.com
  23. ↑ Yankees' Carlos Rodon delayed further by 'chronic' back issue ESPN.com
  24. ↑ Yankees' Carlos Rodon: Activated for Yankees debut CBS Sports
  25. ↑ Rodón has surgery to remove bone spur in elbow, likely to miss Opening Day MLB.com
  26. ↑ Yankees officially place Gerrit Cole, Carlos Rodon, and Anthony Volpe on injured list; option Luis Gil to Triple-A Empire Sports Media

注釈

[編集]

出典

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]